別冊都市史研究

山川出版社刊

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『別冊都市史研究 水辺と都市』

伊藤毅・吉田伸之=編 2005年5月刊行 B5判・160頁 ISBN:978-4-634-52711-9

概要
2004年7月21日から24日にかけ、イタリア・コルトナ市のサンタ=ゴスティーナ教会において開催された「流域都市―水辺の都市」をテーマとする国際シンポジウムの日本側報告者による研究成果を抜粋し(吉田ゆり子・塚田孝・永原健彦・岩本馨・熊遠報・杉森哲也・伊藤裕久・伊藤毅・吉田伸之)、さらに陣内秀信、高村雅彦の二氏からの報告を加え、編集したもの。
シンポジウム報告者
〔イタリア〕アルドフォ=タンブレッロ、ルイージ=マシッリ=ミリョーニ、ルイージ=デ=マッテオ、ガエスターノ=サバティーニ、アウロラ=サヴェッリ、フランチェスコ=デヴェヌート、パトリツィア=カリオーティ
〔日本〕吉田ゆり子、塚田孝、永原健彦、岩本馨、熊遠報、高橋慎一朗、杉森哲也、多和田雅保、玉井哲雄、伊藤裕久、ギョーム=カレ、伊藤毅、吉田伸之
  • 001 序章 水辺の空間——都市と建築 | 伊藤毅
  • 1部 巨大都市の水辺
    • 013 流域都市・江戸 | 吉田伸之
    • 028 漕運港と北京の食糧供給——清朝の北京郊外を中心に | 熊 遠報
    • 039 十七世紀前期における秋田藩と畿内——蔵宿の機能を中心に | 杉森哲也
    • 055 近世大阪における牛馬皮の流通 | 塚田 孝
  • 2部 湊の諸相
    • 067 港町の両義性——宿根木の耕地と集落 | 伊藤 毅
    • 076 「遊行の砂持ち」から見る港町敦賀 | 岩本 馨
    • 092 浦賀の町と遊所 | 吉田ゆり子
    • 113 中世海洋都市アマルフィの空間構造 | 陣内秀信
  • 3部 川辺と湖畔
    • 127 琵琶湖沿岸の伝統都市における都市景観の変遷——中世から近世へ | 伊藤裕久
    • 140 城下町の河岸——下総国古河を題材に | 永原健彦
    • 152 中国江南における明末清初の水辺空間の変容について——土木史、建築史、社会史を結びつけて描き出す都市史の可能性 | 髙村雅彦
  • 166 跋文 | 伊藤 毅・吉田伸之


『別冊都市史研究 江戸とロンドン』

近藤和彦・伊藤毅=編 2007年12月刊行 B5判・246頁 ISBN:978-4-634-52712-6

概要
2006年3月16日、東京大学工学部において、ポール・スラック教授を迎え「十八世紀のロンドンと江戸」というテーマで開催されたシンポジウムの研究成果を出発点に、江戸とロンドンという近世大都市の社会・空間・表象について、他研究者の論文を加え、編集したもの。
  • 001序 同時代のメトロポリス | 近藤和彦
  • 1部 社会
    • 011 メトロポリスの勃興とロンドンの認識 一六〇〇~一七五〇年 | ポール・スラック
    • 024 十八世紀半ばのロンドンのリヴァリ・カンパニー | 坂巻 清
    • 037 佐倉炭荷主と江戸問屋 | 吉田伸之
    • 054 民衆・犯罪・処刑 | 栗田和典
    • 065 一八三〇年代ロンドンの社会と統治窶補€郊外教区・メトロポリス・中央政府 | 坂下 史
  • 2部 空間
    • 081 インフラ都市・江戸 | 伊藤 毅
    • 091 武家の空間とその流動性——徳川家宣政権成立期を事例として | 岩本 馨
    • 105 寺院における建築の存続について | 金行信輔
    • 121 時間と空間におけるロンドンの素材 | デレク・キーン(一柳峻夫訳)
    • 139 雑役人と小間づかい——十八世紀ロンドンにおける規制外労働 | ティム・ヒチコック(高田明佳訳)
  • 3部 表象
    • 155 江戸の描かれ方——江戸時代前期の江戸名所図を中心に | 浅野秀剛
    • 165 江戸城登城風景をめぐる二つの表象——名所絵と〈歴史画〉のあいだ | 岩淵令治
    • 190 江戸祭礼の表象 | 竹ノ内雅
    • 204 ロンドンにおける書籍業の展開 一六九〇年ごろ~一八二〇年 | ジェイムズ・レイヴン
    • 224 カナレットの描いた二つの橋——十八世紀ロンドンにおける表象の転換 | 近藤和彦
  • 241 跋文 | 伊藤 毅


『別冊都市史研究 パリと江戸——伝統都市の比較史へ』

高澤紀恵、アラン・ティレ、吉田伸之=編 2009年6月刊行 B5判・246頁 ISBN:978-4-634-52713-3

概要
2006年10月28・29日、東京において、近世パリ史の専門家アラン・ティレ氏を迎え近世日本史専門家・日本のフランス史研究者が開催した「伝統都市」をめぐるラウンドテーブルとワークショップを出発点に、江戸とパリという巨大都市についての他研究者の論文および史料紹介を加えて編集したもの。
  • 001序 比較都市史へ——江戸とパリにおける空間と社会 | アラン・ティレ(高澤紀恵訳)
  • 005伝統都市の比較類型把握序 | 吉田伸之
  • 1部 都市の周縁
    • 011 サン・ジェルマン門の再開——アンリ四世・都市・城外区 | 高澤紀恵
    • 028 サン・タントワーヌ城外区——パリ労働世界の実験場(一六五七〜一七九一年) | アラン・ティレ(坂野正則、ギヨーム・カレ訳)
    • 053 浅草寺末門寺院と江戸の周縁 | 武部愛子
    • 070 革命前後のパリ——レヴェイヨンとサン・タントワーヌ城外区 | 早川理穂
    • 085 一九世紀江戸・東京の髪結と女髪結 | 横山百合子
  • 2部 空間と社会
    • 105 一八世紀における貴族の館と都市の変化——パリ北西部ショワズール=グフィエ伯の不動産経営(一七七七〜一七八二年) | ナターシャ・コクリー(竹下和亮訳)
    • 118 江戸の武家社会と江戸定藩士——もう一つの家臣団 | 岩渕令治
    • 144 セーヌ川とパリ(一七五〇〜一八五〇年)——慣習行動・都市整備・表象 | イザベル・バクーシュ(竹下和亮訳)
    • 157 「御堀端」と揚場 | 吉田伸之
  • 3部 方法と史料
    • 175 一八世紀パリの社会史を書く——史料紹介 | フランソワ=ジョゼフ・ルッジウ、アラン・ティレ(竹下和亮訳)
  • 209 跋文 | 高澤紀恵


『別冊都市史研究 伝統都市を比較する——飯田とシャルルヴィル』

高澤紀恵 吉田伸之 フランソワ=ジョゼフ・ルッジウ ギョーム・カレ=編 2011年6月刊行 B5判・312頁 ISBN:978-4-634-52714-0

概要
2010年8月に飯田市で開催したラウンド・テーブルの記録。小規模な伝統都市である城下町飯田とフランスの要塞都市シャルルヴィルを比較類型的に把握。2つの都市を比較した「小規模伝統都市論」と、パリや大坂にも素材を広げた「伝統都市の周縁」の2部構成。
  • 001序文 小規模伝統都市——飯田とシャルルヴィル | 吉田伸之
  • 0071部 円座「伝統都市の比較史」にむけて
    • 009 都市を比較する | 高澤紀恵
    • 017 伝統都市の比較史 | 吉田伸之
  • 0252部 円座の記録1 小規模伝統都市論——飯田とシャルルヴィル
    • 027 一八世紀のシャルルヴィル住民——人口史、家族史、社会史による研究 | フランソワ=ジョゼフ・ルッジウ(竹下和亮訳)
    • 040 近世後期飯田町の人口動態と社会構造 | 竹ノ内雅人
    • 058 シャルルヴィルにおける都市空間の形成と発展——君侯による創設から鉄道の到来まで | ユーリ・カルボニエ(竹下和亮訳)
    • 073 城下町の都市改造と武家地の変化の一断面——飯田荒町周辺を題材に | 江下以知子
  • 0913部 円座の記録2 伝統都市の周縁
    • 093 芸術エリアの歴史 | メラニー・トラヴェルシエ(竹下和亮訳)
    • 108 人形芝居——芸能の担い手と地域社会 | 吉田ゆり子
    • 121 一八世紀前半パリにおけるサント・マルグリット愛徳会と貧民救済 | アラン・ティレ(野々村隼訳)
    • 136 近世後期・大坂における非人の「家」 | 塚田孝
  • 1534部 円座の記録3 コメントと討論要旨
    • 155 「伝統都市の比較史」コメント1 | 伊藤毅
    • 159 「伝統都市の比較史」コメント2 | 西坂靖
    • 160 討論要旨 | 下平歩美・角和裕子
  • 1675部 伝統都市論に寄せて
    • 169 近世ヨーロッパにおける工業化以前の都市——イギリスとフランスの事例から考える | フランソワ=ジョゼフ・ルッジウ(竹下和亮訳)
    • 183 飯田とシャルルヴィルを比較する——問題、提案、展望 | ギヨーム・カレ(竹下和亮訳)
    • 199 アウクスブルクにおける再洗礼派の秘密集会——租税台帳を手がかりに | 早川朝子
    • 211 仙波喜多院の存立構造 | 武部愛子
  • 231 跋文 | 高澤紀恵